2005.6.26の日経新聞に亡き久世光彦氏が「燐寸抄」として
マッチは焔の命が短いところがいい。あの<束の間>が切なくていい。私にはツンと鼻を衝く燐の匂いさえ風情に思われる。
と書いている。燐寸好きの心情をこれほど代弁してくれているコトバはない。都内の喫茶店やPUBを巡った名残りで、なんとなく集まったマッチやらコースターやらをスクラップしようかな、と思いはじめた冬の夜。
追記;06.11.28
“重要なのは、イメージでいいますと、真っ暗な闇のなかに時々灯る小さなマッチの光です。それが皆に勇気を与える芸術家や哲学者の仕事ではないでしょうか。私の仕事もそういう光でありたいと思うし、良い音楽を聴き、良い本を読むのも、そういった光を求めてのことです。闇を完全に消すには到底及ばないかもしれませんが、何かにはなります。”A.P.C. ジャン・トゥイトゥー「デザインの現場」1996.8 interview