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requiem #05

父の骨を納めた。

墓地の山桜が野の息吹を放っていた。

老後の春も来ていたのに。

近づく雨雲に抗うように神父が語気を強くする。

故人を赦すこと。良い思い出を胸に抱くこと。

そしてひとりの人間として、

世間からどう思われてもゆずれない

何かを持ちつづけるということ。

(でも故人は赦してくれるだろうか)


生きるのは大変だ。つくづく大変だ。


帰りがけにちょっとだけのぞいた

行きつけの店では、おかみがある歌で

最近亡くなった夫を偲んで泣いていた。

故人はいないけど記憶では生き続ける。


神父様、親戚の皆様、今日はありがとうございました。

tb

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