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honey and clover

1年遅れで、高田雅博監督「ハチミツとクローバー」(コミック映画化)を観た。
監督の名前を聞いても?の方もいるかもしれませんが、CM界では有名で、演出畑を歩んできたCMディレクター。ディテールへのこだわりがすごく、個人的には密かに尊敬しています。

氏が業界向けのエッセイで書いていた「ぼくらはいつも大きな“わけのわからないもの”の入った大きな袋を抱えていて、その中から表現を紡ぎ出していくのだ」と言うくだりが印象的でまだ覚えている次第。そのときスケッチされていた「大きな袋」が、準・主人公「森田」が海外放浪で背負い続けたものとして(たまたまか?)登場します。

きめ細かな演出、巧みな映像で人間の機微がしっかり表現されていて、冒頭のエミリー・ディキンスン(米国の女流詩人)の引用もよい。夏目漱石の「それから」にも似た「Vizarre love triangle」が二重奏、三重奏で展開され、「狭義の愛」に敗れた者が「広義の愛」に救われる、隠れた設定も味わい深いと思います。

ところで、私事ですが(時間がつくれるのかわかりませんけど)詩・翻訳・写真・アート・小説など自分たちの「わけのわからないもの」袋=記憶&創造倉庫=海馬を持ち寄った「ほぼ月刊・海馬」なる同人誌をつくろうかという企画が持ち上がって数年たっているのですが。佐野元春ではないけど、「やりたいことはやる」というスタンスでとりあえず創刊号(フリーペーパー)をつくりはじめようかと思ってます。世の中、なかなか理解されることも難しいけど、その節はまたお知らせ申し上げますので、宜しくお願いします。

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