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戸籍謄本をとったとする。そこに亡くなった家族の名前がすっぽり抜けていたらどうだろう。


今、戸籍の電子化が全国で進んでいるが、電子化前に死亡などで除籍になったひとの名前は戸籍から(バッテンではなく)削除されている事実をご存知だろうか?


戸籍法上、電子化にともない除籍された者は省略ができる、という文言通り、国の通達で全国の地方自治体で実行され、いち早く完了した川崎市で事態が明るみになってきた。報道で知ったが憤懣やるかたない。。おかしくないか?


法務省は作業の効率化と経費削減というが、そもそも戸籍謄本は世帯主ごとの家族情報が正確に把握されるために存在するもの。誰かから生まれて、生きていた証が作業効率上「抹殺」されてしまうのは、遺族感情に反するだけではなく、本人が存在していたことを求めるすべての事由に「そんな人は最初からいなかった」と言い放つことになる。大学の法学者も、街のひとも怒っている。


(すべて欧米がいいわけではないが)フランスでは一定の事由では法律上の死者との婚姻も認めている。日本には死への尊厳以前に「いなかった」ことにするなんて。先進国が聞いてあきれる。行政は「迅速化」「効率化」を優先して、「待たせないサービス」ばかりに走っている。早く帰れるだけがお役所か?人間を尊重しない冷たい国づくり。


ああ。怒りと絶望がとまらない。
親米企業・資本家には優しく、死者・老人・病人・弱者に冷たい国、日本。

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