深夜、廊下を走り回る看護師さんたちの靴音が切なく思い出される今日この頃。傷の痛みも少しずつ癒えつつあります。ずいぶん寒くなりましたね。火鉢の傍で猫と戯れてみたい。などと思いながら病床で読んだ本の中から。「霜の朝」など江戸短篇集はいかがでしょう。さまざまなひとの哀しみを知り尽くしている藤沢周平のやさしいまなざしがオムニバス形式で味わえます。The Beatlesなら「white album」といったところか。長篇がお好きな方は「風の果て」(上・下)を。こちらは佐藤浩市先輩主演でドラマ化されてるようですが。あ。新潮の装丁、蓬田さんの構図の美しさも相変わらずです。