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※「残照」(1947)。千葉県鹿野山の奥深く、静寂の中、刻々とうつろいゆく自然の光、景色から「流転は無常、すなわち生。不変は死」との考えを巡らせ、自らの生を自然とともに捉えた一枚。
「人影のない草原に腰をおろして、刻々に変わってゆく光の影と綾を、寒さも忘れて眺めていると、私の胸の中にはいろいろな思いがわき上がってきた。喜びと悲しみを経た果てに見出した心の安らぎとでもいうべきか、この眺めは対象としての現実の風景というより、私の心の姿をそのまま映し出しているように見えた。」(日経ポケットギャラリー「東山魁夷」、1991)
会議が流れてできた時間で「東山魁夷」を見に行く。
巨匠は港町を湖畔に、昼を夜に変え、水無き谷間に滝を創り、色の奥にさらなる色を隠していた。作家の肉声で創作の道程を知るほどに、風景画が心象画に見えてくる。国立近代美術館。18日まで。