
「動物はなぜ動物になったか」再読。京大教授就任の1年後、日高敏隆氏46歳のときの出版企画(玉川大学出版部)。最後の一篇「蝶々」から引用させていただこう。
“じっさいすべての動物は、人間を除けば怠惰である。(中略)哺乳類も鳥も、人間みたいには働いていない。人間はやたらに働いて身体をこわし、医者にゆく。医者はもうかるかもしれないけれど、やたらに忙しくて、ものを考えるひまもない。休みをとれば叱られる。何かもうすこしやりようがあるんではないか。働く義務とか休む権利とかいう形の議論ではなくて・・・。まあ、そんなわけで、今年もぼくは、どんなに昼間は忙しくとも、夜はゆっくりと酒を飲む時間にしたいのです”