
photo by chocochip ,shimokitazawa ,tokyo ,2007
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(丘から見下ろす鉄塔の連なり。遠くに三軒茶屋のキャロットタワー)
今日は月イチの「学会」。「北沢川文化遺産保存の会」フィールドワークにおじゃまする。今回は<萩原朔太郎「猫町」を歩く>。詩人唯一の小説の中の断片が着想されたであろう痕跡を朔太郎が住み、歩いた風景から探るという趣旨。昔の鬱蒼とした木々、渓谷の名残り。鉄塔。坂の上の絶景。しかし結局、現実とは永遠に合致しない面白さ。「現象の裏にある事実」に向け想像力が動く、ということを考えたとき、ルイス・キャロルがOxford構内の「幻の裏門」から着想した「Alice in Wonderland」を連想せずにはいられなかった。(参考)
道中、何の因果か全体(特に屋根の部分)が微妙に歪んで見える家が。なぜ気になるのか?設計がヘンなのか?と歩きながら数人で議論する。失礼な話だが、これはこれで考現学である。ウィリアム・ターナーも言っている。「だいじなことは、見たものに深く印象を受けたかどうかだ」と。
で、思い出したのがアムステルダムの傾く家(写真下)。当たり前だけど、家は気候・風土とともにある。日本では木造家屋は湿気や微震・地震で歪むし、地震のないアムスは海上につくられ、地盤が弱い。(アムスを歩くと感じる独特の浮遊感は海の上・運河の間という地形から来るものかもしれない)
文学も絵画も温度、湿度、光、風、匂いのすべてを感覚でとらえ、つくられる。ターナーが生前、画壇から評価されたなかったのはとても不幸だ。でも、個人の感覚はそのひとが生きた「現実」を通して永遠になるのだ。

photo by chocochip , amsterdam , 2002
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(すでにとなりのビルからドミノ状態で。。)